■近未来系

浜ホトが世界最大級のフォトダイオードアレイを開発、HL-LHC実験に向け量産体制も確立
浜松ホトニクス(浜ホト)は高放射線耐性かつ世界最大級のフォトダイオード(PD)アレイ「8インチピクセルアレイディテクタ」を開発したことを発表した。
  D:欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)といえば、2012年のヒッグス粒子の発見で知られた、スイス・ジュネーブ郊外の地下100mにある、世界最大の加速器です。現在、宇宙初期の状態を調べることを目的に、その性能向上が図られており、「高輝度LHC」計画が進んでいます。LHCの建設では日本の10社以上の企業も関わっており、浜松ホトニクスもその1社。今回のパワーアップ計画では、世界最大級かつ高放射線耐久性能を有するフォトダイオードアレイを2025年夏頃までにおよそ2万7000個を納品するそうです。今回は、ダークマターの検出なども目標だそうで、ぜひ成し遂げてほしいものです。  
東大など、カゴメ格子物質にて不純物に強い新タイプの非従来型超伝導を確認
東京大学(東大)などは、二次元カゴメ格子構造を持つ新規超伝導体において、“不純物に強い非従来型超伝導”が実現していることを明らかにしたと発表した。
  D:超伝導も複数のタイプがありまして、一般的なのが超伝導の標準理論といわれるBCS理論で説明できるタイプ。そして、近年の高温超伝導(高温といってもマイナス150℃ぐらいですが)は、BCS理論で説明できないので、「非従来型超伝導」と呼ばれています。今回のも非従来型超伝導ではあるのですが、これまでのものとは異なり、“不純物に強い”という新たな特徴を持っていることがわかりました。  
東北大、高温超伝導の実現に重要な「電荷密度波」を安定化する状態を発見
東北大学は超伝導物質LSCOにおいて、超伝導と共存する「短距離秩序CDW」からのX線散乱強度が、強磁場で誘起される「渦糸液体状態」になると突然増加することがわかったと発表した。
  D:室温での超伝導が完成すると、エネルギーの大革命が起きますが、まだ150℃ほど超伝導の生じる温度を上げる必要があります。室温に至らなくても、マイナス数十度レベルでまで高くできれば、超伝導を生じさせるのに投入するエネルギーを今よりもずっと少なくできます。そのための研究が進んでいますが、超伝導はまだわからないところが色々とあるようです。  
第2回全国高専宇宙コンテストが開催 高専生の人工衛星「KOSEN-X」開発へ
国立高等専門学校機構は、新居浜工業高専の主催で、全国から計8チームが参加する「第2回全国高専宇宙コンテスト」を1月9日にオンラインで開催したことを発表した。
  D:今や世界的に学生が小型衛星を開発しており、それらはロケットのすき間に相乗りして打ち上げられたり、国際宇宙ステーションへ一度運ばれてから軌道投入などが行われています。高専生たちが開発した小型衛星「KOSEN-1」は2021年に打ち上げられており、現在は「KOSEN-2」を開発中。そして今回のコンテストは、将来の「KOSEN-X」のためのもので、すぐれたアイディアなどが採用される可能性があるとのことです。  
北大など、簡便な手法で光機能性ナノワイヤのウェハ上への大容量集積に成功
北海道大学、東京大学、愛媛大学は、GaAs系半導体ナノワイヤを、2インチSi(111)ウェハ上で約7億本合成することに成功したと発表した。
  D:何らかの製品を普及させるには、どれだけ低価格かつ容易に量産できるかが重要なポイントの1つになります。それは1次元ナノ物質のナノワイヤでも同様で、今回、2インチ(約5センチ)のシリコンウエハ上に、長さ約6マイクロメートル・直径約250ナノメートルの、発光・受講機能に優れたガリウムヒ素系半導体ナノワイヤをおよそ7億本も容易に生やすことのできる技術が開発されました。  
エプソンアヴァシスと信大、ロボット自身で作業手順を考え出すAIを開発
エプソンアヴァシスと信州大学は、ロボット自身が作業の手順を考え出し、ユーザーが指定した通りに物品を配置することなどを可能にするAIを開発したと発表した。
  D:ヒトが行動計画を立てて実行する際、(1)アフォーダンス(可能行動)認識:ある状況において自分が取れる行動を認識する機能、(2)行動後の状況の予測:その行動を取った結果、状況がどのように変化するのかを予測する機能という2つの認知機能が中心になっているそうです。今回、これらの機能を備え、自分で作業手順を考え出せるAIを開発することに成功したそうです。  
DigitalBlast、ISSでの細胞実験を実現する小型実験装置の開発を開始
DigitalBlastは、国際宇宙ステーションでの細胞実験に特化した小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ Alpha」の開発に着手したと発表した。
  D:フィクションの世界では、人類が宇宙を生活の場としてしている様子が描かれていますが、本当に宇宙でヒトが生涯にわたって暮らしていけるのかどうか、また健康な子どもを授かれるのかどうかなど、わかっていないことだらけです。日本の宇宙関連企業DigitalBlastは、微小重力および低重力環境で植物の生育を調べるため、遠心力を利用して望んだ重力を擬似的に作り出すライフサイエンス実験装置を開発していますが、今回、新たに細胞実験用も開発することを発表しました。  
広島大など、非鉛系圧電セラミックスの圧電特性発現メカニズムを解明
広島大学、九州大学、山梨大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)の4者は、優れた性能の非鉛系圧電セラミックス材料の合成に成功し、鉛を含まずに優れた圧電特性を得られるメカニズムを解明したことを共同で発表した。
  D:圧電素子という現代社会になくてはならない電子部品がありますが、現在、その製造には鉛が使われています。鉛はヒトをはじめとする生物にとっては有害元素であり、鉛を使わない圧電素子の開発が求められています。そこで、セラミックスを使った鉛を使わない物質で圧電素子の開発が進められており、なぜその物質で圧電性があるのかの仕組みが解明されました。  
農工大、溶液中のカドミウムを検出するポータブルグラフェンセンサを開発
東京農工大学は、半導体微細化技術によって小型化したグラフェンセンサと自作のポータブル検出器を利用して、有害物質である重金属「カドミウム」の化合物を溶液中で検出することに成功したと発表した。
  D:カドミウムは、太陽電池や光センサーなど、産業上でなくてはならない元素なのですが、日本の歴史上ではイタイイタイ病が有名ですが、ヒトを含めて生物にとっては有毒です。そのため、環境中に同元素が漏れ出してしまった場合、早急に対処する必要があり、カドミウムセンサーが求められており、その開発に成功したようです。  
立命館大など、再生可能なルテニウム錯体によるCO2光還元反応に成功
立命館大学、京都大学(京大)、静岡理工科大学(SIST)の3者は、再生可能な「有機ヒドリド」を持つ「ルテニウム錯体」が、可視光の照射で触媒的にCO2を資源となる「ギ酸」へと還元できることを初めて明らかにしたと発表した。
  D:光合成とは、太陽光を用いてCO2を再資源化する植物が有する能力で、それを化学的に模倣した人工光合成の研究が進んでいます。しかし、植物は光合成を延々と繰り返せる仕組みを実現していますが、人工光合成では植物のレベルにまでは到達していません。光合成を延々と繰り返すことは技術的に容易ではないのですが、それが見えてきました。  
東工大、ペプチドを利用し高感度なグラフェン匂いセンサの開発に成功
東京工業大学は、ペプチドの自己組織化膜を利用した「グラフェン匂いセンサ」で、複数の匂い分子を高感度で検出することに成功した。
  D:匂いセンサー、つまり化学物質センサーを実現できれば、とても便利です。もし仮にイヌ並みのセンサーを実現できて、キャッチしたかすかな化学物質をすぐに分析して表示できるような装置を作れたら、世界は変わりますよね。たとえば犯罪でも、警察犬の代わりに、刑事がセンサーを持って犯人を追いかけられそうです。  
名大、低コストで環境に優しい新たな負熱膨張材料の微粒子化に成功
名古屋大学は、安価かつ環境にも優しく、負熱膨張の性質を持つ新材料「ピロリン酸亜鉛マグネシウム」を、性能を保持したまま微粒子化することに成功したと発表した。
  D:特に金属はわかりやすいのですが、普通、物体は熱が加われば膨張します。ところが、非常に数は少ないのですが、加熱されると逆に縮んでしまう「負熱膨張」を示す材料もあるのです。そんな材料がマイクロメートルレベルで微粒子化され、ほかの材料に混ぜられるようになりました。通常の物質が増える分、負熱膨張材料が減るので加熱しても相殺して膨張が抑制されるというわけです。  
東北大など、マグネシウム二次電池の高エネルギー動作を実現する材料を開発
東北大学などは、マグネシウム二次電池の正極材料として、スピネル型のマグネシウムマンガン系酸化物に対しナノ粒子化と多孔質化を行い、二次電池の高エネルギー動作が室温下で可能な超多孔質極小ナノスピネルの合成に成功したと共同で発表した。
  D:今回はマグネシウムイオン電池の開発が大きく前進しましたが、ポスト・リチウムイオン電池候補は、ナトリウムやフッ化物など複数あります。マグネシウムだって、今回の以外にもマグネシウム空気電池とかもあるし。資源量、生産性、メーカーの考え、先進国の国家戦略、そしてユーザーの意向など、いくつもの要素が絡んでくるから、最終的に何がポスト・リチウムイオン電池の座を獲得するのか、予想するのはなかなか難しいですね。  
京大、30ps未満の短パルスと高ピーク出力を両立したレーザー発振を実現
京都大学は、数十ピコ秒(ps)以下という超短時間で面内の共振波長分布が自己変化可能なフォトニック結晶を利用することで、短パルスかつ高ピーク出力のレーザー発振を実現したと発表した。
  D:30ピコ秒=1000億分の3秒に満たないわずかな時間で区切ってパルス照射できるレーザーが開発されました。30ピコ秒って、光ですら1センチも進めないというまさに一瞬です。  
東大、塗布型有機半導体と無機半導体のハイブリッド相補型発振回路を開発
東京大学は、溶液を塗ることで形成可能なp型有機半導体と、酸化物のn型無機半導体とをダメージ無く集積化することで、超高速動作する有機無機ハイブリッド相補型発振回路を開発したことを発表した。
  D:塗ったり印刷したりできるプリンテッド・エレクトロニクスにおいて、近年は有機半導体による研究が進んでいます。しかし、半導体はp型とn型の2種類が揃って初めてさまざまな回路を作れるわけですが、有機半導体はn型の性能がp型に比べて大きく劣っていることが課題でした。そこで、プリンテッド・エレクトロニクスとして有機半導体よりも長く研究されてきた酸化物を用いた無機半導体をn型として組み合わせ、有機無機のハイブリッドな塗れる高速回路が作られました。  
ZrO2を用いた光触媒がCO2を選択的に燃料化できる仕組みを解明、千葉大
千葉大学は、酸化ジルコニウムとニッケルからなる光触媒を用いた二酸化炭素光還元反応の機構を検討した結果、二酸化炭素から選択的にメタンを生成する仕組みを明らかにしたと発表した。
  D:大気中を漂うCO2を減らせれば温暖化を抑制でき、なおかつ回収したCO2を再資源化できれば一石二鳥。ジルコン酸化物とニッケルを組み合わせた光触媒(紫外線を当てると反応)は、CO2を選択的にメタンへと再資源化できることが特徴なのですが、そのメカニズムが謎でした。それを今回の研究で解明しました。  
東北大など、二酸化炭素の吸脱着で磁性の有無を変換できる多孔質材料を開発
東北大学、近畿大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)の3者は、二酸化炭素の吸脱着で磁化のOn/Offが可能な多孔性材料の開発に成功し、その性質のメカニズムを明らかにしたと共同で発表した。
  D:CO2が吸着すると磁石に、脱着すると磁石じゃなくなるという多孔質物質が開発されました。磁石の層間距離が10.6オングストローム(1Å=100億分の1m)を境にして、それより短ければ反強磁性体、長ければ磁石になるそうです。つまり、CO2を吸収して磁石の層間距離が10.6Åを超えると磁石になるんだそうです。ナノレベルの制御でこうなるんですねぇ。  
東工大、太陽の可視光を空気中で安定して紫外線に変換できる固体膜を発明
東京工業大学は、太陽光程度の低強度な可視光を、空気中で安定して紫外光に変換できる固体膜を開発したことを発表した。
  D:世の中、エネルギーとして高い紫外光の方が色々と便利なのですが、地上まで降り注ぐ太陽光の中に、紫外光はあまり含まれていません。日焼けの原因だから、いっぱい降り注いでいそうな気がしますけどね。そこで、主要な可視光を紫外光にアップコンバージョンする技術が注目されています。それが可能な固体膜が開発されました。  
東北大、数百μmの繊細さと屈曲変形とセンサ機能を備えた多機能性カテーテルを開発
東北大学は、線径が数百μm程度で屈曲変形および神経伝達物質をモニタリングする機能を備えた多機能性カテーテルの開発に成功したことを発表した。
  D:医療現場でなくてはならないカテーテルですが、今のものは内径が数mmはあって、なおかつ枝分かれが少ないような血管じゃないと使えません。数マイクロメートルの細さと枝分かれの多い末梢血管や肺の気管支末端などで利用できるような、多機能性カテーテルが開発されました。  
東大など、走行中のEVの充電を可能とする「タイヤ内給電システム」を開発
東京大学(東大)は、地面(送電コイル)に近いタイヤ内に受電コイルを設けて給電し、さらに車体に給電する「タイヤ内給電システム」の開発に成功したことを発表した。
  D:現在のEVの課題の1つが、充電に時間がかかることです。そこで現在考えられているのが、道路に送電コイルを埋め込んで、車両側に受電コイルを搭載し、公道を走りながら充電するという走行給電の仕組みです。東大とクルマの電装系メーカーなどによる共同研究チームは、クルマで最も地面に近いパーツであるタイヤ内に受電コイルを埋め込むシステム一式と、それを搭載した実験車両を開発しました。  
千葉大、絶縁材料表面の静電気を非接触で高感度に検出・可視化に成功
千葉大学は、表面の分子の状態を選択的に調べることのできる計測手法を用いて、絶縁体材料の表面に溜まっている静電気を非接触で高感度に検出・可視化する技術を開発したことを発表した。
  D:冬ですからねー。静電気がバチっと来ることも多いかと思いますが、そんな静電気の可視化技術を開発できたそうです。とはいっても、日常生活で静電気を可視化するような装置ではないのですが。  
東北大、ゴムの弾性熱量効果を活用した冷却機構の高効率化に成功
東北大学は、「弾性熱量効果」に着目し、この現象を用いて高温領域と低温領域を作り出すことにより、冷却機構の高効率化に成功したことを発表した。
  D:ゴムの伸縮で吸熱したり放熱したりできるので、フロンなどを使用せずに冷却・冷蔵機能を実現できるそうです。10年、20年先には、ゴムを使ったエアコンとかできてるかもしれませんね。  
レーザーの集光強度と生成される中性子の数に法則性、阪大が発見
大阪大学(阪大)は、強いレーザー光で中性子を生成する実験を行い、生成される中性子の数はレーザーの集光強度の4乗に比例して増加するという法則性があることを発見したと発表した。
  D:大強度レーザーを使って中性子を生み出すと、1000億個というこれまでにない大量の中性子を短時間に生み出せ、それも従来の原子炉などを使った中性子源と比べ、5分の1以下のコンパクトに作れるので、大学の研究室や工場とかにも設置できるようになるそうです。  
NEDOなど、FAST材を用いた熱電発電モジュールで小電力路車間通信に成功
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などは、熱電材料「FAST材」を適用した熱電発電モジュールにて、照明器具の排熱で発電した電力による小電力無線路車間通信に成功したと発表した。
  D:資源として豊富な鉄・アルミニウム・シリコンだけを利用した熱電材料「FAST材」を使って路肩の証明器具の排熱を利用して発電した電力で路車間通信に成功したそうです。今後、IoT社会が進展していった時、こうした無駄に捨てられている熱で発電できる環境発電が重要になってきます。  
モルフォ、スパコン「富岳」の深層学習の推論時間を従来比約19.2倍に向上
モルフォは、スパコン「富岳」を用いた「高解像度銀河形成シミュレーション」の高速化プロジェクトにおいて、シミュレーションに用いられる推論時間の約19.2倍の高速化を達成したと発表した。
  D:日本が誇る世界屈指の性能を有するスパコン「富岳」ですが、ディープラーニングの推論時間が、モルフォ製の深層学習推論エンジン「SoftNeuro」を利用すると、富岳標準の「TensorFlow」に対して約19.2倍、電力消費量は約93%を削減できるそうです。やっぱり、コンピュータはプログラム次第なんですねぇ。  
産総研、スーパーエンプラをモノマー単位に分解可能な解重合法を開発
産業技術総合研究所(産総研)は、スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)「ポリエーテルエーテルケトン」(PEEK)をモノマー単位へと分解できる解重合法を開発したと発表した。
  D:強度がある、熱に強い、種類によっては薬品耐性もある頼もしいスーパーエンジニアリングプラスチックですが、その頑健さが仇となって、化学的なリサイクルが困難という。そんなスーパーエンプラの一種である「ポリエーテルエーテルケトン」を分解できる技術が開発されました。  
名大など、磁場で体積が大きく膨張する従来にない超磁歪材料を発見
名古屋大学などは、室温を含む幅広い温度領域において、磁場を加えることで体積が大きく膨張するクロムテルル化物の焼結体を発見したと発表した。
  D:世の中、磁場で変形する物質「超磁歪材料」があるそうですが、これまでの同材料は、縦方向が伸びたら横方向は縮むという具合で体積変化はあまりなかったそうです。しかし今回、体積が大きくなるという特性を持った超磁歪材料が発見されました。  
東北大、電子スピン波を材料によらず観測できる汎用的な手法を構築
東北大学は、従来は光学的手法でしか検出できなかった「電子スピン波」を電気的に観測できる新たな原理を確立し、さまざまな材料において同波を観測するための基盤技術を構築することに成功したと発表した。
  D:増大化する一方のコンピューターの消費電力を抑える技術として、電子のスピンを用いて情報を伝達するスピントロニクスの研究開発が進んでいます。電子スピン波とは、電子単体のスピンの話ではなくて、たとえば横一列に並んだ電子のスピンの向きがすべて揃って次々と次の列に電子に伝わっていくことで、波のように見えるというものなのです。  
東大生研、毒性のないゲルマニウム水素化物を用いた水素発生・貯蔵法を開発
東京大学(東大)は、「ゲルマニウム水素化物」を水素キャリアとした化学的水素生成・貯蔵・運搬技術を開発することに成功したと発表した。
  D:水素社会を実現するには、常温常圧では気体のためにかさばって仕方がないところをどう効率良く運搬・貯蔵を行うか、それと同時にどう効率良く生成するかが重要です。そこでゲルマニウム水素化物を利用する方法が考え出されました。  
JAXAと国交省、災害時の港湾施設の状況把握に関する衛星活用で協定締結
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国土交通省港湾局(港湾局)の両者は1月20日、同月5日に人工衛星画像データの活用に関する協定を締結し、今後災害が発生した場合はこの取り組みを活用して、港湾施設の被害状況を迅速に把握し、港湾機能の早期復旧に努...
  D:JAXAと国交省港湾局が、港湾施設が地震や風水害などで被災した際、津波や高潮などで人手での現地調査が難しい場合に、衛星画像で状況把握をするということで協力関係が締結されました。しかし、どんどん地上の観測精度が上がっているから、そのうち犯罪や事故の発生した瞬間まで衛星で撮影できるようになるかも?  
光から変換した熱を用いて触媒として高活性に機能する3次元ナノ材料、近大が開発
近畿大学(近大)は、安価な化合物を用いて簡便な手法で合成した3次元ナノ材料が、光を熱に効率的に変換し、またその熱を用いて触媒として高活性に機能することを明らかにしたと発表した。
  D:基板表面にナノサイズの突起をいっぱい生やしたナノ剣山こと「ナノワイヤーアレイ」を作り上げると、光を効率良く吸収してそれを熱に替えることができ、その熱を使って触媒として機能できる「フォトサーマル触媒」というものを作れるのだそうです。  
北大、イカと合成高分子を組み合わせた高耐破壊性の複合ゲルを開発
北海道大学(北大)は、イカの外套膜に合成高分子を複合化することで、外套膜の筋肉が持つ異方的構造を反映した力学特性による高い耐破壊性を持った複合ゲルを開発したと発表した。
  D:イカリング部分に合成高分子を染み込ませて、これまでのものよりも頑丈さを持ったハイドロゲルを造り出すことに成功したそうです。将来的には、人工軟骨や人工腱の実現を目指しているそうです。  
分子研、磁石を用いてキラル結晶の左右を区別することが可能であることを確認
分子科学研究所(分子研)などは、キラルな結晶構造とスピン蓄積との関係を明らかにし、磁石の表面でキラリティを分別できることを実証したと発表した。
  D:分子によっては、右手と左手のように、構成する原子の種類や数、構造などは一緒なのですが、つながり方が鏡像の関係になっていて、右手型と左手型がある場合があり、キラル分子と呼ばれます。同じ分子なのに、右手型は薬になるのに、左手型は毒になるということがあるので、磁石を使って簡単に分別ができるようになるのは非常に有用なのです。  
東大など、室温で反強磁性体の「量子トンネル磁気抵抗効果」を確認
東京大学(東大)などは、マンガンとスズからなる反強磁性体が、磁化を持たないにも関わらず、室温で「量子トンネル磁気抵抗効果」を示すことを発見したと発表した。
  D:年々コンピュータの電力消費量が増大しているため、待機電力を必要としない不揮発性メモリの研究が進んでいます。不揮発性メモリとして商用化が始まっているのが磁気抵抗メモリ(MRAM)で、現在はDRAMへの代替えが進められています。そして次にSRAMへの代替えも期待されていますが、その実現には、さらに2~3桁高速な処理速度0.1~1ナノ秒・周波数100GHz~1THzが必要です。そのため、現在のMRAMは強磁性体で作られていますが、反強磁性体で作る研究が進んでいます。  
九大が酸化物系全固体電池の低温焼結製造を実現、優れたサイクル特性も確認
九州大学(九大)は、酸化物固体電解質(LLZ)において、従来は790~1230℃ほどあった焼結温度を750℃まで低温化することに成功したと発表した。
  D:全固体電池もいろいろと種類がありまして、今回は酸化物系の固体電解質を用いたものの話です。酸化物系固体電解質の課題は、その製造過程でこれまでは790~1230℃で焼結する際に電池性能が低下してしまうことだったそうです。そこで、40℃ほどですが低温化に成功、750℃で焼結することに成功したそうです。  
阪大、青色レーザーを使って農作物を荒らす蛾を撃墜する技術を開発
大阪大学(阪大)は、農作物に被害をもたらす蛾の急所が胸部や顔部であることを突き止め、画像検出して飛行中にレーザーで撃墜して駆除することに成功したと発表した。
  D:キャベツなどを食い荒らす蛾「ハスモンヨトウ」や、大群が通り過ぎた後は草1本すら残らないというアフリカや中東などの最悪の害虫「サバクトビバッタ」など、飛翔害虫の急所を見つけ、なおかつ画像検知で追跡してレーザーで急所を狙い撃ちして撃墜するというシステムが開発されました。格安で農地に設置してほしいですね。あと、窃盗犯とかも撃退できるもっと強力なレーザーも開発してみては?  
京大、高い蛍光指向性と高効率を両立したナノアンテナ蛍光体を開発
京都大学は、光吸収の少ない二酸化チタンからなる、指向性のある蛍光を放つ「ナノアンテナ蛍光体」の作製に成功したことを発表した。
  D:ナノテクノロジーによる新しい光源が開発されてます。ちょっとずつの進展だからわかりにくいのですが、段々とSFの世界が近づいてきているのがわかります。  
富士通、台湾中央気象局で第6世代数値気象予報スパコンシステムを構築
富士通は、台湾交通部中央気象局において第6世代数値気象予報スパコンシステムを構築したことを発表した。
  D:富士通が理研と共同開発したスパコン「富岳」と同じプロセッサを使用しているということで、兄弟機って感じですかね。日本の技術が海外に評価してもらえるのは嬉しいことです^^  
東大、素粒子ミューオンを用いた高セキュリティワイヤレス通信技術を開発
東京大学(東大)は、二次宇宙線「ミューオン」を利用した、送受信者間で暗号鍵のやり取りを必要としない高セキュリティワイヤレス通信技術「COSMOCAT」の開発したと発表した。
  D:なんと、宇宙からやって来る一次宇宙線が大気中の分子と衝突することで生成されるのが二次宇宙線の素粒子ミューオンです。いつ降り注ぐかは完全にランダムなので、近距離通信用の暗号鍵として使えるのだそうです。  
核融合研など、核融合研究で生まれたプラズマ照射技術で高機能発光デバイスを開発
核融合研究所(核融合研)などは、プラズマを材料に照射する技術を半導体の材料加工に応用し、従来に比べて工程数を削減できる新たな加工技術を提示したことを発表した。
  D:100万分の1ミリというナノスケールの凹凸構造を作るのに、プラズマを1回吹きつけるだけという簡便かつ低コストな方法が開発されました。プラズマははっぱりすごいね。  
東北大、セルロースナノファイバーのシート材で半導体の作製に成功
東北大学は1月10日、セルロースナノファイバー(CNF)組織を制御したナノサイズのシート材に半導体特性が発現することを見出したと発表した。
  D:植物由来のセルロースナノファイバーで半導体を作ることで、ペーパーエレクトロニクスが実現するそうです。  
九大など、高い電池性能をもつ厚さ約1μmのナトリウムイオン電池を開発
九州大学は、ナシコン型NZSPのセラミック電解質に、同一の結晶構造を有するナシコン型NTPの電極材料を接合した全固体ナトリウムイオン電池において、高い電池性能を得ることに成功したと発表した。
  D:リチウムの供給量の問題から、ポストリチウムイオン電池の開発が進められています。ナトリウムをはじめ、フッ化物やマグネシウムなど、いくつかあるのですが、2030年までにはポストリチウムイオン電池が決まっていることでしょう。しかし、1μmの厚みの電池って、薄すぎだなぁ。  
月面探査車YAOKI、Intuitive Machines社の月着陸船で月の南極に送り込む契約を締結 | YAOKI
月着陸船を開発している米Intuitive Machines社と月輸送に関する契約を締結したことを発表しました。同社の2回目の月輸送ミッション(2023年後半を予定)で、月着陸船Nova-CにYAOKIを乗せ、月の南極に送り込みます。
  D:日本の月面探査車開発メーカーといえば、現在、世界初の民間月着陸船「HAKUTO-R」を月に向けて飛行させているispaceです(タカラトミーとJAXAが共同開発した世界最小の変形型月面探査車「SORA-Q」も一緒に月に向かっています)。日本には、ほかにも月面探査車の開発メーカーがあったんですね。2023年後半打ち上げ予定のIntuitive Machines社の月着陸船の2号機で運ばれるようです。  
屋根上太陽光発電と電気自動車用蓄電池の併用でCO2排出76%減を発展途上国インドネシアで実証 持続可能社会を目指す世界のひな型に
【本学研究者情報】 〇環境科学研究科 准教授 小端拓郎研究室ウェブサイト 【発表のポイント】 公平で持続可能な世界の実現には、発展途上国の発展ポテンシャルの実現と急速な脱炭素化の両立が課題となる。 屋...
  D:日本にも屋根に太陽光発電を載せてる家はいっぱいあると思うし、プラグインハイブリッド車を所有してたり、家庭用蓄電システムを備えてる家もあると思うんですけど、そこまでCO2排出を削減できるならいいんですけど、実際のところ、どれだけ減らせるんですかね?  
スマートフォン接続型VR用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプを開発
シャープは、約175gの超軽量ボディと高精細映像を実現した、スマートフォン接続型のVR(仮想現実)用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプを開発しました。
  D:約175gの超軽量ボディだそうです。ヘッドマウントディスプレイは軽い方がいいですもんね。  
ソニー・ホンダモビリティ 新ブランド「AFEELA」発表 CES® 2023にてプロトタイプを初披露
ソニー・ホンダモビリティ株式会社(以下、SHM)は、米国ネバダ州ラスベガスおよびオンラインで現地時間2023年1月5日(木)より開催される「CES® 2023」にて、新ブランド「AFEELA」(アフィーラ)を発表し、新たなモビリティの提案と...
  D:ソニーとホンダがタッグを組んだEVブランド「AFEELA(アフィーラ)」。米国で開催の世界最大の家電展示会「CES」でプロトタイプをお披露目しました。  
山岳トンネル工事におけるロックボルト遠隔打設専用機「ロボルタス™」を開発 | ニュース | 大林組
山岳トンネル工事におけるロックボルト遠隔打設専用機「ロボルタス™」を開発
  D:トンネル工事で掘削したばかりのところを構造を維持するために打設するのがロックボルトだそうですが、この車両型ロボット、ごつくて武器感ありまくりで、2門の大砲をぶっ放して、トンネルを掘り進んでいくような雰囲気です。  
JAXA 「高頻度往還飛行型宇宙輸送システム」事業コンセプト共創活動の実施事業者に決定 - NEWS | 株式会社SPACE WALKER
株式会社SPACE WALKER(本社:東京都港区、代表取締役CEO:眞鍋 顕秀、以下、スペースウォーカー)は
  D:かつて日本にもスペースシャトルの開発計画がありましたが、中止になりました。それが、現在の日本での宇宙ベンチャーの隆盛もあって、JAXAが再びやる気を出したみたいです! 「高頻度往還飛行型宇宙輸送システム」事業コンセプト共創活動の実施事業者として、有翼型再使用型スペースプレーンの開発を目的として設立されたベンチャーのSPACE WALKERと契約をしたようです。  
https://tenchijin.co.jp/pressrelease/1319/
  D:衛星で地表の温度を調べ、それと市が保有する漏水や管路のデータを組み合わせると、家1軒ごとに水道管が凍結しているかどうかがわかるとのことです。  
室温で量子輸送可能な2.8 nmのカーボンナノチューブトランジスタ | NIMS
室温で量子輸送可能な2.8 nmのカーボンナノチューブトランジスタ~熱・応力誘起らせん構造転移による金属CNT内半導体ナノチャネルの実現~NIMSを中心とする国際共同研究チームは、透過型電子顕微鏡 (TEM) 内高精度ナノマニピュレーション...
  D:宇宙(軌道)エレベーターのケーブルとして利用可能な引っ張り強度を持つとされるカーボンナノチューブ。ねじりを加えると電気の流れ方が半導体になるそうで、それを利用してわずか2.8ナノメートルのトランジスタを開発したそうです。  
アイシン、愛知県刈谷市で「子どもの車内放置検知システム」の実証実験を開始
アイシンは、愛知県刈谷市および市内の幼稚園などの3施設と連携し、「子どもの車内放置検知システム」の実証実験を開始したことを発表した。
  D:せっかくこの世に誕生した命を、うっかりで失うのはいたたまれないですから、技術で早く何とかしてほしいです。  
東大、接着剤無しで亜鉛めっき鋼とプラスチックを強固に接合する技術を開発
東京大学は、亜鉛めっき鋼を熱水に浸漬することで亜鉛めっきの表層に無数のナノスケール針状構造を作製し、そこに溶融した樹脂を流し込むことで、亜鉛メッキ鋼とプラスチックを接着剤無しで強固に接合する技術を開発したと発表した。
  D:鋼材に塗布された数十マイクロメートルの厚さの亜鉛めっき表面に、数十ナノメートルの深さの浅い傷をいっぱいつけて、そこにプラスチックを流し込むことでがっちり接合させてしまうという、ナノテクノロジーなのです。  
高電流密度で二酸化炭素から多炭素有機化合物の再資源化を高速化、阪大が成功
大阪大学(阪大)は12月19日、高速度(高電流密度)で二酸化炭素から多炭素有機化合物を合成することに成功したと発表した。
  D:今、日本国内に限っても、猛烈な勢いでCO2の再資源化技術の研究発表が相次いでます。これらが早期に実用化され、温暖化を食い止められることを期待したいですね^^  
新潟大など、観測値の少ないガーナでの水害をSAR画像などから高精度に予測
新潟大学は、数値計算モデルとSAR衛星画像から判定した浸水範囲を用いて、ガーナ共和国で2020年に発生した洪水を再現し、温暖化後の環境下におけるガーナ北東地域の浸水面積の変化を予測した結果、その浸水域はSAR画像と良好に合致したことを発表し...
  D:これまでの水害予測技術では河川の流量データなどが必要だったのですが、アフリカではそうしたデータが取得されてないので、人工衛星からの合成開口レーダー(SAR)画像を用いて推測する技術が開発されました^^  
古典と量子では機械学習モデルの構築に有意差がある、凸版印刷が実証
凸版印刷は、古典と量子の2種類の機械学習モデルを比較した結果、両者の学習モデル構築過程に有意差があることを証明できたことを発表した。
  D:印刷業界も大変ですから、いろいろなことをやってるんですよね~。  
新東名高速道路の全線開通を2027年度に見直し NEXCO中日本が発表
NEXCO中日本は、現在建設中の「E1A新東名高速道路(海老名南JCT~御殿場JCT間)」に関する第5回連絡調整会議を開催し、2023年度内を見込んでいた同高速道路の全線開通予定時期を、2027年度に見直したと発表した。
  D:新東名高速道路の開通予定が2027年に延期になってしまいました。新東名の小山スマートICが開通すると、富士スピードウェイが目の前なんですよねー^^  
国内初 建設用3Dプリンティングに適用可能な環境配慮コンクリートを開発 | 大成建設株式会社
国内初 建設用3Dプリンティングに適用可能な環境配慮コンクリートを開発のページです。大成建設株式会社は「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念のもと、自然との調和の中で安全・安心で魅力ある空間と豊かな価値を生み出し、次世代のた...
  D:3Dプリンティングによる建物の建設が少しずつ始まってます。  
室温下の高速高感度テラヘルツ検出素子実現にグラフェンが有用 東北大など
東北大学と理化学研究所は、グラフェンを使って、室温で動作する高速応答かつ高感度なテラヘルツ波の検出に成功したと共同で発表した。
  D:今は5G通信が普及しつつあるところですが、将来の6Gや7Gといった次世代の超高速通信を実現するには、テラヘルツ波を扱えることがカギとなるようです。  
3C-SiCの熱伝導率はダイヤモンドに次ぐ高さ 大阪公大などが実証
大阪公立大学などは、結晶形が立方晶のSiCの半導体材料「3C-SiC」の自立基板が、500W/m・K超というダイヤモンドに次ぐ高い熱伝導率を示すことを実証したと発表した。
  D:SiCとは炭化ケイ素のことで、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ物質です。SiCの結晶にはいくつかのタイプがあるのですが、3C型は熱伝導率がダイヤモンドの次に高く、非常に優れた物質であることが確認されました!  
東大など、低分子を用いたアンバイポーラ型半導体材料を開発
東京大学(東大)などは、分子量のそろった低分子材料を用いて大気下で安定な、ホールと電子の双方を流すことのできる「アンバイポーラ型半導体材料」の開発に成功したことを発表した。
  D:ウェアラブルデバイスなど、柔らかいコンピューターを作る基礎となる有機半導体のお話です。そのうち、衣服そのものがコンピューターとなるかもしれません^^  
PFN、新型ディープラーニング・プロセッサ「MN-Core 2」を発表
Preferred Networks(PFN)は12月14日、深層学習を高速化するディープラーニング・プロセッサ「MN-Core 2」を発表した。
  D:ディープラーニングって、ソフトウェアで実行すると、電力消費量が多いんですよね。そこで専用のハードウェアが開発されるようになってきたのですが、PFNからその新型が発表されました。小型で電力消費量が少なく、性能も向上しているそうです。  
SIGNATEを用いた防衛装備庁主催AIコンペ「第2回 空戦AIチャレンジ」が開始
SIGNATEは、同社が開発したデータサイエンスプラットフォーム「SIGNATE」を用いた、防衛装備庁主催のデータ分析コンペティション「第2回 空戦AIチャレンジ~シミュレータを使った空戦AIに挑戦しよう!~」を、2022年12月16日(金...
  D:なんか、ゲーム感覚っぽい募集なんですけど、中高生とかに期待してるんですかね?  
NAIST、高性能なn型ポリマー半導体を柔軟な薄膜として作製することに成功
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は、ポリマー半導体のnチャネル型FETを、基板上で溶液を直接塗布せずに転写する新技術を用いて作製することに成功したと発表した。
  D:ハードウェアだけどやわらかいんです。  
埼玉大など、半導体レーザのカオス的遍歴を用いた高効率な機械学習手法を開発
埼玉大学などは、マルチモード半導体レーザにおける縦モード間の「カオス的遍歴」を用いて、強化学習における問題例の解決方法を提案し、実験で実証したと発表した。
  D:ポスト・ムーアの法則のコンピューティング技術の1つが、光回路なのです。  
東北大、スピンとFPGAを用いて高性能・省電力「P」コンピュータを実証
東北大学は、スピントロニクス素子とFPGAを用い、組み合わせ最適化問題などで威力を発揮する「確率論的(P)コンピュータ」を開発し、優れた演算性能と電力効率を明らかにしたと発表した。
  D:Pとは「確率論的」の意味で、量子コンピュータとはまた違う概念のコンピュータなのです。  
龍谷大、独自3D ICを用いたニューロモルフィックシステムで文字認識の学習に成功
龍谷大学は、大型コンピュータが必要とする多大な集積回路と同等の機能を、アモルファス金属酸化物半導体3D ICとして1チップ化できる手法を開発したことを発表した。
  D:半導体の微細化というムーアの法則が執着を迎えつつあるので、新概念のコンピューティング技術が模索されています。その1つが、半導体の3次元化だそうです。  
理科大、AIと物理モデルを融合しEV性能で重要な保磁力のメカニズムを解析
東京理科大学は、AIと物理モデルを融合させた「拡張ランダウ自由エネルギーモデル」を用いて、電気自動車の駆動効率を決定付ける重要な磁気機能である「保磁力」のメカニズムを解析することに成功したと発表した。
  D:自然の中でまだわかっていない部分を、AIの力を借りることで解明するという研究成果が増えてます。自然は、人間の頭脳だけでは答えを導き出せない謎をいくつも備えているということなんですね。  
九大、青色LED光を紫外線UVB光にアップコンバージョンする材料を開発
九州大学は、青色LED光を波長280nm~315nmの紫外線であるUVB光へとアップコンバージョンする色素材料を発見したことを発表した。
  D:低いエネルギーの波長の光をより高いエネルギーの波長の光に変換する材料を使えば、お得なわけです。  
リチウムイオン電池の正極の安定化にバイオマス由来の添加剤が有効、JAISTなどが確認
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)などは、微生物合成したピラジンアミン化合物が、リチウムイオン電池(LIB)の正極の安定化に有効であることを見出したと発表した。
  D:リチウムイオン電池に微生物が合成した添加剤を利用するとは、微生物ってやっぱりスゴイな。  
ホンダ、安全運転支援システム「Honda SENSING」の次世代技術を発表
ホンダは、同社の安全運転支援システム「Honda SENSING」の進化型となる全方位版「Honda SENSING 360」と、Honda SENSINGのフラッグシップである「Honda SENSING Elite」に搭載予定の次世代機...
  D:一般道でも利用できる自動運転機能を、2020年代半ば以降に実現できる技術から搭載していくとのこと。う~ん、早いところクルマに乗って寝たまま移動したい!  
名大など、UV-C帯域274nmの深紫外半導体レーザーの室温連続発振に成功
名古屋大学(名大)と旭化成は11月25日、より実用性のある直流電源による、UV-C帯域の274nmの深紫外半導体レーザーの室温連続発振に成功したと発表した。
  D:用途は精細加工、殺菌などの医療応用、DNAの分析といったバイオ系などですが、つい武器に使えないかとか妄想させられてしまうのが、レーザーの魅力ですw  
天地人、衛星データとAIを活用した水田から排出されるメタンの推定法を開発
天地人は11月25日、衛星データを活用し、気候変動の第2の要因であるメタンの水田からの排出量を推定する独自手法を開発したことを発表した。
  D:本当に何でもわかるようになってきた感じで、衛星データ恐るべし。そのうち、家の中で何をしているのかまで観測されてしまわないか心配w  
早大、700℃以上が必要な二酸化炭素から一酸化炭素への転換を100℃台で実現
早稲田大学は11月30日、従来700℃以上が必要だった二酸化炭素から一酸化炭素への化学的転換を、100℃台という低温で実現可能にする新しい材料とプロセスを明らかにしたと発表した。
  D:およそ600℃の省エネ化を達成。CO2をズンドコ回収してズンドコ資源にしちゃってください!  
核融合反応数を3倍に向上させる手法、阪大が開発
大阪大学(阪大)は世界最大級のレーザー装置「NIF」を用いて、磁場を使用する新方式「磁場支援型レーザー核融合」の実証に成功したと発表した。
  D:特に赤く塗ったわけではないようですが、これまでの3倍になりました!  
血管に代わる!柔らかくてよく伸びて強い生体適合性材料の開発
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院工学研究科の三宅 大輝 博士前期課程学生、竹岡 敬和 准教授らの研究グループは、血液と接触する医療器具等に利用され、粘着質であり成形加工が難しいため用途が限定されている血液適合性ポリマーであるP...
  D:老後はいろいろと人工物と交換したり機器を追加したりして、サイボーグ化が進むけど、それはそれで楽しみな感じもw  
千葉工大、低消費電力型深層学習用回路を高性能化する「RC-Spike」を考案
千葉工業大学(千葉工大)は、スパイキングニューラルネットワーク(SNN)を用いることで、アナログ演算回路を高性能化する仕組み「RC-Spike」を考案したことを発表した。
  D:現在の人工知能(深層学習)は消費電力が多いのが大きな課題。その解決方法に、専用のハードウェアを設計するという方法がありますが、その設計に初めての試みが採り入れられました。  
横浜国大、3Dプリンタを用いて3次元かつフレキシブルな配線の作製に成功
横浜国立大学(横浜国大)は、3Dプリンタを用いて、導電性を有するフレキシブルな3次元造形物(3次元フレキシブル配線)を作製することに成功したと発表した。
  D:ムーアの法則が限界を迎えつつあるのですが、その解決手段の1つが、回路の3次元化です。そして、ウェアラブルデバイスも考慮してフレキシブルな配線が開発されました。  
CO2を外部電位のスイッチ1つで選択的に吸着・離脱できることを早大が理論的に解明
早稲田大学(早大)は、構造を制御した固体酸化物材料に外部から電位を与えることで、二酸化炭素をスイッチ1つで選択的に吸着および脱離させられることを理論的に明らかにしたと発表した。
  D:これまでの海外で研究が進む溶液を用いたCO2回収だと、集めたCO2を再資源化したり貯留したりするために放出する段階でかなりのエネルギーを必要とすることが欠点となっていました。が、その心配のない技術を開発できる可能性があることが理論的に証明されました。  
東工大、静電アクチュエータの出力を1000倍にできる有機強誘電材料を開発
東京工業大学(東工大)は、静電アクチュエータの出力を従来と比べて1000倍にできる有機強誘電材料(強誘電ネマチック液晶)を開発したことを発表した。
  D:従来の静電アクチュエータに比べて出力を1000倍にしちゃうって、とんでもないパワーアップじゃないですか!  
九大など、アルミニウムの強度向上を実現する「Tナノ粒子」を発見
九州大学(九大)などは、原子レベルのシミュレーションを行い、ナノ粒子「T相(Tナノ粒子)」がその内部に水素を強力かつ大量に吸蔵できることを発見したと発表した。
  D:ここ100年の鉄鋼とアルミニウムの強度を比較した場合、鉄鋼はグングンと向上しているのですが、アルミニウムはあまり向上してないそうです。が、今回、強度向上のための秘密兵器が発見されました!  
【記者発表】海面に着水したUAVによる深海底観測に成功~船やブイに依存せず、高速・高効率・リアルタイムな観測へ~
#東大生研 の横田 裕輔 准教授、横浜国立大学の平川 嘉昭 准教授、株式会社スペースエンターテインメントラボラトリーは共同で、UAV搭載用の海底通信装置を開発し、海面に着水したUAVと深海底との音響通信および測距に成功しました。 船に比べて...
  D:地震のメカニズムの調査や、そのほか科学的な探査、海底下の鉱物資源採取などでにおいて、詳細な海底地形図は必要です。日本は、排他経済水域が世界第6位の広さがあるので、従来の船舶やブイなどを用いた観測よりも、機動力が大幅に高い無人水上飛行機を使えるようになれば、とても便利です!  
菊池 豊教授らの研究グループが世界で初めて次世代言語ElixirによるIoTノードとクラウドとの連携技術による産業システムへの応用に成功 |高知工科大学
菊池 豊教授らの研究グループが世界で初めて次世代言語ElixirによるIoTノードとクラウドとの連携技術による産業システムへの応用に成功記事。地域連携機構の菊池 豊特任教授と株式会社シティネットは、次世代言語Elixirを...。
  D:IoTも扱える次世代プログラミング言語「Elixir(エリクサー)」なんて、あるんですねー。それを用いた世界初の試みが行われました^^  
土砂やがれきに深く埋まった遭難者のスマホの位置をドローンで特定するシステムの実証実験に成功~最大5メートルの土砂に埋まったスマホの位置を特定、2機の有線給電ドローンの活用で障害物を回避しながら連続100時間以上の捜索が可能~ | 企業・IR | ソフトバンク
ソフトバンクの公式ホームページです。企業・IRの「土砂やがれきに深く埋まった遭難者のスマホの位置をドローンで特定するシステムの実証実験に成功~最大5メートルの土砂に埋まったスマホの位置を特定、2機の有線給電ドローンの活用で障害物を回避しなが...
  D:スマホさえ手放さず、また壊れていなければ、5mの土砂に埋もれた遭難者をドローンが発見してくれるそうです^^。しかし、5mもの土砂に埋もれたら、命の保証は厳しいよね…(-.-;)  
理科大、2000℃以上の耐熱性と高耐酸化性を有する複合材料の開発に成功
東京理科大学(理科大)は、ZrとTi合金ベースの炭素繊維強化超高温セラミックス複合材料(C/UHTCMC)を開発し、2000℃以上の超高温にも耐えられることを確認したと発表した。
  D:炭素繊維強化炭素複合材料と超高温セラミックスは耐酸化性に弱点があったのですが、両者を合体させたら2000℃以上の耐熱性と同時に、高い耐酸化性も実現しました!  
東芝、映像解析の学習済みAIモデル「SATLYS 映像解析AI」の提供を開始
東芝デジタルソリューションズは1、東芝アナリティクスAI「SATLYS(サトリス)」の新商品として、映像解析の学習済みAIモデル「SATLYS 映像解析AI」の提供を開始した。
  D:この映像解析AI、施設をのぞき込んでいたりとか、ずっと徘徊しているとか、危険物を所持しているとか不審な行動を取っている人物を検知できるらしいです。  
大気中と同濃度の二酸化炭素を高選択率で分離回収する膜、産総研などが開発
産業技術総合研究所(産総研)は11月11日、希薄な大気中二酸化炭素でも高選択に分離回収するイオン液体膜を開発したことを発表した。
  D:大気中で0.04%しかないCO2を直接回収するのに、欧米で進んでいる化学的に吸収したり吸着させたりする手法は、取り込んだCO2を取り出すのに多量の熱が必要なのが大きな課題でした。しかし、それを解決する新手法のイオン液体膜が開発されました^^  
また次々と新しい高温超伝導体をデータ科学の手法で予測
また次々と新しい高温超伝導体をデータ科学の手法で予測 ポイント データ科学的手法...
  D:室温超伝導が実現すると、エネルギー革命が起きるんだけどなー。  
IBM、433量子ビットプロセッサ「Osprey」などを発表
IBMは、量子コンピュータを中心としたスーパーコンピューティングに対する同社のビジョンに関する概説を実施し、その中で433量子ビットの新型プロセッサ「Osprey」などを発表した。
  D:実用的な量子ビット数は1000量子ビット以上なので、まだ半分以下か…などと思うなかれ。来年には1121量子ビットの量子プロセッサ「Condor」を発表の予定。2025年には、4158量子ビット以上ということなので、あとは量子コンピューターはノイズに弱いので、誤り訂正機能を実装すれば、もう立派な実用レベルとなるはずです。  
AIや3D画像解析を用いた新たな踏切異常検知システム  11月14日(月)より3踏切で本運用を開始
西武鉄道のAIや3D画像解析を用いた新たな踏切異常検知システム  11月14日(月)より3踏切で本運用を開始について。時刻表、路線図、運行情報、乗換案内、運賃表など西武沿線のご利用案内から、特急レッドアロー号・S-TRAINのご案内、レジャ...
  D:踏切の安全性向上のためにAIを導入し、踏切内に人が残されている場合は、人が非常ボタンを押さなくても、自動で列車に異常検知して停止信号を出す仕組みを西武鉄道が11月14日から3か所で本格導入。  
東大など、純粋な青色に極めて近い「ペロブスカイト量子ドット」を開発
東京大学(東大)などは、蛍光発光波長463nm、半値幅15nm、蛍光量子効率97%で純粋な青色(0.131,0.046)に肉薄する発光(0.135,0.052)を実現した量子ドットを開発したと発表した。
  D:外からの音は聞こえるけど、自分の聞いてる音楽は音漏れがあまりしないという、オープンイヤー型のイヤホンが発売されました。  
圧力で色が変わる塗料のインクジェット印刷技術、名大などが開発
名古屋大学(名大)などは、「メカノクロミック(圧力感知)材料」を用いて、繰り返しの利用が可能な上に柔軟性にも優れた圧力感知材料を開発することに成功したと発表した。
  D:将来的には電力が不要な圧力センサーやタッチパネルとかのセンシングデバイス系に応用できちゃうかも、という技術です。  
カワサキ初の電動およびハイブリッドモーターサイクルを出展(カワサキモータース) | プレスリリース | 川崎重工業株式会社
川崎重工(KHI)の「カワサキ初の電動およびハイブリッドモーターサイクルを出展(カワサキモータース)」をご紹介致します。川崎重工は船舶・鉄道車両・航空機・モーターサイクル・ガスタービン・ガスエンジン・産業プラント・油圧機器・ロボットなどの多...
  D:モーターは発進時の加速がすごいので、EVバイクの時速0→100km加速とか半端なさそう。  
JDI、液晶パネルと光学レンズ/センサを組み合わせたデプスマップ取得技術を開発
ジャパンディスプレイ(JDI)は、1つのカメラを用いて、通常の映像/色情報と「デプスマップ」の両方を取得可能な撮影技術の開発に成功したと発表した。
  D:ステレオカメラやToFセンサでもなく、通常の映像も撮影できるし、モードを切り替えると撮影者からの空間的な奥行き(距離)を色で表すデプスマップも撮影できてしまう技術が開発されました。  
京大など、柔軟な電解質を用いた全固体電池で容量230Wh/kgを達成
京都大学(京大)などは、共同開発した柔軟性のある新素材により、圧力を加えずに高容量の全固体電池を安定作動させ、230Wh/kgの容量達成に成功したことを発表した。
  D:柔軟といっても、さすがに粘土のように柔らかいわけではないです^^  
ユーグレナ社、ユーグレナ由来原料を100%使用した次世代バイオディーゼル燃料を試製
いすゞ、性能実証試験を実施
  D:ユーグレナとは微細藻類ミドリムシのこと。近年、バイオ燃料需要が高まっており、従来の原料である使用済み食用油の価格高騰や将来的な供給不足が懸念されてます。ミドリムシ由来の油脂ならその問題を解決でき、性能的に石油由来の軽油と同等であることも証明されました!  
大阪公大、ヒトの歩行の振動による発電性能を約90倍に高めることに成功
大阪公立大学(大阪公大)は、小型の振動発電素子を開発し、ヒトの歩行運動で発生する振動からの発電性能を約90倍に増大させることに成功したと発表した。
  D:歩いているだけでスマホを充電できたら便利だよねー^^  
東工大、「グリーンアンモニア合成」を実現する貴金属フリー触媒を開発
東京工業大学(東工大)は、温和な条件下での「グリーンアンモニア合成」に求められる高い耐水性を有する、貴金属フリーの新触媒を実現したと発表した。
  D:化石燃料と異なり、アンモニアは燃やしても、窒素酸化物は発生しますが、二酸化炭素は発生しません。なので、火力発電などの次世代燃料として、かなり研究開発に力が入ってます。  
少数の匂い成分から膨大な匂い・香りを作り出す組合せ最適化に関する実験開始~匂いの再構成技術開発による香料開発の効率化・高度化を目指して~ | ニュースリリース | NTT
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:本間 洋、以下...
  D:現在は視覚・聴覚に続いて、力覚・触覚(ハプティクス)の提示技術が進展していますが、匂い・香り提示技術の研究開発も活発化しています。そのうち、リアルさの追求の果てに、モンスターの血臭や腐敗臭も完全再現! なんて18禁VRファンタジーRPGとかリリースされちゃうのでしょうか。  
NTT、量子コンピュータによる量子優位性を示す量子アルゴリズムを考案
NTTは、出力が周期性のような「構造」を持たない関数を用いた問題に対し、検証可能な量子コンピュータの既存(古典)のコンピュータに対する優位性である「量子超越性」を示す新たな量子アルゴリズムを考案したことを発表した。
  D:現状では、量子コンピューターって本当に既存のコンピューターより速くなるの? と疑問符がついている状況ですが、今回、量子コンピューターの方が速い「量子優位性(量子超越性)」を示すアルゴリズムが考案されました。  
千葉市、衛星データからAIが農地の診断を行うアプリ「ACTABA」を導入
サグリは、衛星データをAIが診断することで農地パトロール調査(利用状況調査)を効率化するアプリ「ACTABA(アクタバ)」を千葉市農業委員会が導入することを発表した。
  D:近未来じゃなくて現在の話なんですけどね。農地の調査ってとてつもなく大変なそうですが、それを衛星データをもとにAIが診断するそうです。もう日本の50ほどの自治体が契約しているとか。日本の宇宙ベンチャーもズンドコ増えてて、活躍してます。  
蓄電池の高エネルギー密度化へ新たな方向性 ―リチウム金属の劣化を抑制する手法を開発―
◆リチウムイオン電池よりもはるかに高いエネルギー密度を実現するための、リチウム金属電極の劣化を抑制する新たな方向性を見いだした。◆リチウム金属と電解液との副反応を保護被膜で抑制するこれまでの方法に対し、リチウム金属の反応活性そのものを弱める...
  D:脱炭素を達成できるか否かは、現在のリチウムイオン電池を上回る大容量・高出力のバッテリーを開発できるか否かです。  
大規模かつ高解像度三次元解析手法により疲労亀裂の成長メカニズムを解明 | NIMS
  D:金属の疲労破断における亀裂に関して、それが生じる初期段階の発生メカニズムと、大きくなった後期の成長メカニズムは50年以上前に解明されたそうですが、最も重要な中間期のミクロの亀裂が成長するメカニズムは長い間、不明だったそうです。  
東北大学と三井不動産 人とロボットの共生による新たな価値創造を目指し、次世代社会に向けたロボットに関する共同研究を開始
【概要】 国立大学法人東北大学(総長:大野英男、以下、「東北大学」)と三井不動産株式会社(代表取締役社長:菰田正信、以下、「三井不動産」)は、次世代社会に向けたロボットに関する共同研究(以下「本研究」...
  D:三井不動産てロボットと遠そうだけど、最近は、大学との産学連携に取り組んでいるとのこと。今回の東北大との共同研究の前にも、すでに東大や早大とも共同研究を進めているそうです。  
早大など、超高分子量ポリエチレン製ギアでロボットの省エネ化と軽量化を実現
早稲田大学(早大)などは、超高分子量ポリエチレン製の軽量・低摩擦なギアを開発し、従来の金属ギアと代替したロボットの指部に搭載するだけで、エネルギー消費低減などが可能なことを発表した。
  D:世の中、動く物体は軽ければ軽いほどエネルギー消費が減らせます。ロボットの軽量化において、現在はフレームを強化プラスチックなどへの代替えが行われていますが、次は関節にあるギア。これを高分子に変えて軽くしちゃおうというわけです。  
世界初、ワット級高出力動作の深紫外LED小型ハンディ照射機の開発に成功|2022年|NICT-情報通信研究機構
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 徳田 英幸)未来ICT研究所の井上 振一郎室長らの研究グループは、8 W(ワット)を超えるワット級の深紫外LEDハンディ照射機の開発に世界で初めて成功しました。発光...
  D:今回開発された高出力深紫外LEDハンディ照射器は、光出力が世界初というレベルの8ワットオーバー。豚コロナウイルスで実験した結果、100cm以内に対し30秒以下の照射で99.99%以上の不活化を達成。もはや対ウイルス兵器レベル!  
分子研など、フェムト秒・ナノメートルオーダーで格子振動の量子ダイナミクスを直接観測する手法を開発
分子科学研究所(分子研)などは、質表面における電子や格子の量子ダイナミクスをフェムト秒、ナノメートルオーダーで直接観察する手法を開発したことを発表した。
  D:ナノテクノロジー・ナノサイエンスをさらに推し進めるには、「目」が必要です。100万分の1mm、1000兆分の1秒の時空間スケールで原子の量子ダイナミクスを直接観測できる手法が開発されました!  
紙の100倍以上の高熱伝導性を有する木質バイオマス素材を実現 ―放熱性能を要求される高分子材料の代替え材として期待―
◆セルロースナノファイバー(Cellulose Nano Fiber, 以下CNF)を用いた製品の多くは、引っ張り強度やチクソ性などの機械的特性を利用したものですが、分子スケールの構造を通じた物性の制御性を考えると、CNFにはさらなるポテン...
  D:セルロースナノファイバー(CNF)という、食物繊維をほぐしたナノスケールの材料の注目度が上昇中で、またCNFを用いた新たな素材が開発されました。  
サイエンス探求の自律化を目指した世界初のロボット・プラットフォーム―複数のロボットアームによって精密かつ器用な実験操作を実現―
東京大学大学院医学系研究科の原田香奈子准教授と大学院工学系研究科のマルケス・マリニョ・ムリロ助教は、サイエンス探求の自律化を目指した世界初のロボット・プラットフォームを開発しました。本研究開発成果は、2022年10月24日~26日に、京都で...
  D:日本は国のプロジェクトとして、2050年を目標とする「ムーンショット型研究開発事業」を複数立ち上げていますが、その1つが自ら考えてサイエンス探求を行う「AIロボット科学者」の開発。今回、そのAIロボット科学者のボディとなるプラットフォームが開発されました。  
凸版印刷、東京大学素粒子物理国際研究センターと「量子AI」に関する共同研究を開始
量子コンピュータの実用化を見据えて、量子機械学習に関する研究を推進
  D:演算に量子コンピュータを利用するAIのことを「量子AI」といい、凸版印刷と東大がそれぞれ知見を持ち寄って、その共同研究開発をスタートさせました。  
ニュースリリース 『スマートごみ箱“SmaGO”運用開始!』 | カルビー株式会社
  D:移動してゴミを回収してくれるロボットとか実用化してくれるといいんだけど。そんなに難しくなさそうだけどね?  
NTT、デジカメでハイパースペクトル画像を撮影できるメタレンズとAIを開発
NTTは、革新的光学技術「メタレンズ」とAIを組み合わせることで、ハイパースペクトル画像を取得できるイメージング技術を開発したことを発表した。
  D:レンズ表面に数百ナノメートルの透明な構造体を作成する光メタサーフェス技術を用いた「メタレンズ」を既存のデジカメに組み合わせると、非常にシンプルな構造で、パシャッと1回のシャッターで赤外域から可視光域まで45段階のハイパースペクトル画像を撮像できるということで、すげーっす!  
ハイブマインド