クフ王のピラミッドの未知の空間、名大が素粒子を活用して詳細に解析
名古屋大学(名大)は、クフ王のピラミッドにて2016年に発見された南北に延びる通路状の未知の空間の位置と形状を、素粒子ミューオンを用いて数cmの高精度で詳細に特定したことを発表した。
D:超新星爆発などによって発生した宇宙線が、地球の大気圏に飛び込んで大気中の窒素や酸素などと衝突すると、2次粒子がシャワーのように放射されます。2次粒子中に含まれる素粒子の1つが、荷電レプトン(軽粒子)の第2世代のミューオンです(荷電レプトンの第1世代が電子)。ミューオンは中性レプトンのニュートリノほどではないのですが、物質透過能力が高く、地下まで届きます。そこで、ミューオンをX線のようにして、巨大な建造物や山体、またはちかの活断層などをレントゲン撮影的に調べることが可能です。2016年、この宇宙線イメージング技術を使って、名大の研究チームがクフ王のピラミッドで、それまで発見されていなかった未知の空間を発見しました。そこで今回は宇宙線イメージング技術を用いてより詳細に調査し、その未知の空間のサイズをを導き出すことに成功しました。 |
東大、鳥類の翼は恐竜「マニラプトル類」で進化して受け継がれたと解明
東京大学は、化石骨格の姿勢の比較解析を行い、鳥類の「前翼膜」は、恐竜の「マニラプトル類」で進化し、それが鳥類へと受け継がれて翼となったことを見出したと発表した。
D:鳥類が恐竜から進化したのはわかっていますが、恐竜といっても数多くて、どの種から進化したのかというのが研究された結果、マニラプトル類から進化したということがわかりました。マニラプトル類はすでに翼の構造を持っていたようです。まだ飛べたわけではないかと思いますが、なんで翼なんかを備えていたのか不思議で仕方がないです。 |
東北大など、リュウグウ試料を分析し物質の形成領域と集積領域を推定
東北大学と東京大学は、小惑星リュウグウの試料中から固体粒子「コンドリュール」に類似した物質と、カルシウムとアルミニウムに富む包有物を発見したことを共同で発表した。
D:「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持って帰ってきたサンプルは、大量というわけではないのですが、日本の大学や研究機関が有する最新設備と技術を用いて分析が続けていまして、次々といろいろなことがわかってきています。太陽系の創世期に、小惑星帯の辺りでできた物質と、太陽近傍でできた物質が混ざり合ってできたとかわかりました。 |
福島県立博物館など、恐竜の発声に関わる器官「喉頭」の化石を発見
福島県立博物館などは、これまで不明だった恐竜類(鳥類を除く)の呼吸・発声に関わる、気管の入り口となる器官の「喉頭」を発見したと発表した。
D:恐竜の化石はこれまで、喉などの発声器官がはっきりと残っているものはほとんどなかったそうで、映画などでの鳴き声は全部想像のようです。それが、近年かなりはっきりと残っている可能性があるヨロイ竜類恐竜「ピナコサウルス」の化石が出土し、それを現存するは虫類や鳥類などの化石100種ほどと精密な比較を行った結果、世界で初めて「喉頭」が残っている化石と断定できたようです。もちろん、まだまだどんな鳴き方だったのかを明確に再現するまでは至っていないのですが、恐竜の鳴き方に関する知見で、大きな前進となったようです。 |
山形大学、新たに168点ものナスカの地上絵を発見
山形大学は、人間・ラクダ科動物・鳥・シャチ・ネコ科動物・蛇などの地上絵168点を、南米ペルーのナスカ台地とナスカ市街地近郊で新たに発見したと発表した。
D:山形大学が世界で唯一、ペルー政府と共同でナスカの地上絵に関する現地調査をしているんだそうです。今回は、ドローンによる空撮やAIを活用して新たに168点もの地上絵を発見したそうです。 |
五島列島の形成史を明らかに | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
日本海拡大直前のユーラシア大陸極東地域にアンデス山脈があったか?
D:五島列島は日本で最もユーラシア大陸に近く、その関連性が最も残されている地域だそうです。日本海の拡大前に、アンデス山脈のような沈み込みに伴う陸弧で、その基盤はおよそ2200万~1700万年前に堆積したそうです。ん~、ダイナミック。 |
福井県立恐竜博物館、長崎市のティラノサウルス科の新たな歯の化石を公開
福井県立恐竜博物館などは、長崎半島西海岸の後期白亜紀の三ツ瀬層から、新たに大型のティラノサウルス科の肉食恐竜の歯の化石を発見したことを発表した。
D:まさか日本であの暴君の化石が出るとは! 2015年に出土した2点に続いて、今回で3点目です。でも、日本が大陸から離れたのがおよそ3000万年前。8000万年前の長崎ってどこら辺だったんだろう? |
習志野キャンパス構内に現存する旧日本陸軍の騎兵旅団兵舎を一般公開 ~ 老朽化による解体工事を前に ~
東邦大学,習志野キャンパス構内に現存する旧日本陸軍の騎兵旅団兵舎を一般公開
D:貴重なんだろうけど、修復して保存、というのまでは難しいんでしょうねぇ。 |
縄文時代のニホンジカの古食性について調査・研究成果を発表|記者発表|お知らせ|東京大学大学院新領域創成科学研究科
縄文時代のニホンジカの古食性について調査・研究成果を発表|記者発表|お知らせ|「学融合」を通じて新しい学問領域の創出を目指す大学院。基盤科学、生命科学、環境学で構成。分野の壁を越えて知の最前線を拓くことを使命とする。
D:1962年から長く研究が続けられている、福井県鳥浜貝塚に関する最新の研究成果です。この貝塚、縄文時代草創期から前期の約7800年間にもおよぶ人間活動の痕跡が確認されているそうです! |
産総研:全国文化財情報デジタルツインプラットフォームの構築
D:何世紀も先の研究者たちに、「この時代から情報が豊富で研究が一気にしやすくなるんだよね^^」と喜んでもらえれば! |
後藤理事長(総合研究所教授)、歴史的建造物の壁・天井を補修する新たな技法を公開 | 2022年度のお知らせ | 工学院大学
工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の後藤 治 教授(理事長、総合研究所)は、重要文化財などに指定された建物の壁・天井を補修する新たな技法に関する研究を進めており、10月4日から31日までオンライン開催される「イ...
D:歴史的建造物に関する建築技術が失われてしまうと、補修もおぼつかなくなっちゃうから技術の保存や新開発も重要です。 |